2016年09月14日


こんにちは。
貧血アドバイザーの清水享子です。

今朝の「NHKあさイチ」で、
「貧血&鉄不足」が特集されました。

その中で、フェリチンとうつ病のお話がありました。

鉄の貯蔵分であるフェリチンが不足すると、血液中が鉄不足になった時、鉄を補うことができません。

鉄は、脳の神経伝達物質、セロトニンやドーパミンなどの材料になります。

そのため、鉄が不足し神経伝達物質が足りなくなると気分の調節がうまくいかず、悲しみはより大きくなり、イライラも調節できなくなります。 

このような状態が続き、だんだんうつの症状そのものになっていきます。

番組では、2年間うつ病の薬を飲んだが効果がなく、実は鉄欠乏でフェリチンが少ないことが原因だった、という女性が紹介されました。

この女性は、医療用のサプリメントを用いて、今はすっかり良くなられたということです。

鉄剤についても言われましたが、それはまた別の機会に申し上げたいと思います。

うつ病と鉄欠乏のお話がこのように取り上げられたというのは、画期的なことです。

多くのうつ病の治療をされてきた「かくれ鉄欠乏」の方が、フェリチンの検査を受けて、しっかり診断してもらえることが望ましいと思います。
 
鉄欠乏が進んだ場合は、食事では追いつかないので、サプリメント等で、補うことも必要だということも言われました。

サプリメントについては、医療用、または、同等のサプリメントの見極め方が難しいのですが、しっかりした内容のものを、ということになります。

 番組では、最後に貧血予防の献立が紹介されました。

これについては、今回紹介はされませんでしたが、鉄には二種類あります。

動物性食品に多く含まれ、吸収率が10〜30%のへム鉄と、
植物性食品に多く含まれ、吸収率が5%以下の非ヘム鉄があります。

ひじきや小松菜にはたくさんの鉄が含まれますが、残念ながら非ヘム鉄なので吸収率が低いのです。

このため、肉や魚などに含まれる ヘム鉄を多くとる方がより効果的です。

また、鉄を体内で運搬したり、鉄と一緒に酵素やコラーゲンの元になるタンパク質やビタミンCなども、一緒にとることも大切です。

からだは、何か1つの栄養素で働くことはありません。 
鉄だけでなく、いろいろな栄養素をバランス良くとることが大切です。


まず一度、血液検査を受けご自身のフェリチンの値を知ってください。

不調がある方は、とりあえず血液検査を受けることから始めてはいかがでしょう。 







 




















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